活動報告(ゆったり)

和風すだちポマンダーづくり

この日はクリスマス時期の定番ポマンダー作りでした。

西洋に伝わる冬の風物詩にフルーツポマンダーがあります。
風邪の季節に空気を浄化し、魔除けとして、また香り玉として、中世ヨーロッパの頃から使われている抗菌の魔除です。かつてはペスト菌などの予防に腰などにぶら下げていたようです。ハーブやスパイスは抗菌作用を持つものや免疫力を高めるものも多くあるので、病気を防ぐ意味合いがあったのでしょう。やがて、庶民に広がる中で果物を使って作る形に変化していったものがフルーツポマンダーです。

オレンジなどの柑橘類の実にクローブをたくさんさしてシナモンのパウダーを振りかけ乾燥させます。自然乾燥させて仕上げるため、空気が乾燥して寒くなる時期から作るのがベストです。
一般的にはオレンジポマンダーという名前で良く聞きますが、今回和風のゆずで作りました。そのすだちにマスキングテープで十字をつくり、リボンをまくスペースをつくります。
マスキングテープ以外の部分に竹串で穴をあけながら香辛料の一つでもあるクローブを一つ一つさしていきます。

満遍なく、あのすだちの球体に100個~120個くらいのクローブをさしました。

初めての人も半数以上居られましたので、講師に何度も聞きながら、

「これでよいのかな?」「数が多すぎる?」…などと、お互いに見合いながら確かめながら、ワイワイと作業しました。それがグループでやる良さでもありますよね。

出来上がったポマンダーは、紙袋に入れて、シナモンパウダーを十分に振りかけて、これから2~3週間程乾燥させて完成です。完全に乾燥したところで、リボンを巻き、飾りをつけて出来上がりです。乾燥させたポマンダーは1年以上使えます。

  

作業中、爪楊枝で最初に穴を開ける段階からゆずの香りが部屋に広がり素敵でした。その後クローブ、シナモンと使っていく度にそれらの香りが広がり、嗅覚は満たされ、癒されました。

この作業は、お互いの状況を確認しながらではありましたがそれ以外は集中し、無心になってやれる作業でもあります。合計200以上のクローブをひたすら丁寧にさしていくのですから。

クリスマスの飾りつけや健やかに1年を終えるお守りに、みなさんも、ぜひチャレンジしてみてください。

ポマンダーを作った後は、アメリカのクリスマスの定番、クリスマスエッグノックを作って
みんなでホッとさせていただきました。

牛乳と卵で作られる濃厚な冬の定番。カスタードのようなとろりとした濃厚な味わいで、寒い冬に身体の心から温まります。徐々に身体が中からポカポカしてきましたよ。

アメリカの子どもたちはクリスマスな朝にこの飲み物を頂くんだとか。

行ったことのないアメリカの朝に想いを馳せながら、おかわりをいただきました🙏